【8月27日 AFP】巨大な財政赤字を抱えるギリシャで、すでに死亡している110歳以上の高齢者300人あまりに年金を支給していたことが明らかになった。労働・社会保障省が25日、公表した。

 年金を受給している110歳以上の高齢者、約500人について調べたところ、うち300人以上が既に死亡していたことが判明したという。振り込まれた年金は、そのまま手付かずで口座に残されている例もあったが、遺族が引き出しているケースも確認されたという。

 ギリシャは医療費の過剰請求など国費の無駄遣いが原因で深刻な財政危機に陥っており、政府は年金不正受給の取締りで、年間8000万~1億ユーロ(約86億~107億円)規模の歳出削減を達成できると期待している。(c)AFP