【8月16日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)にある朝鮮王朝時代の王宮の正門「光化門(Gwanghwamun)」が、工費300億ウォン(約2兆1500億円)を投入しての4年間の復元工事を終え、日本統治からの解放を祝う「光復節」の15日、一般公開された。

 「光化門」は、朝鮮王朝時代の615年前に王宮、景福宮(Gyeongbok Palace)の正門として建立されたが、これまでに幾多もの苦難にあっている。

 16世紀には、豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄の役)で焼失。1865年に再建されるも、日本の統治時代に朝鮮総督府が「光化門」の位置に総督府庁舎を建設したため、「光化門」は取り壊され本来の場所から移築された。

 さらに朝鮮戦争(1950~53年)の戦火で門の一部が焼失。1968年に行われた修復は鉄筋コンクリートによるものだった。(c)AFP