【8月4日 AFP】1980年代に韓国でヒットした歌謡曲が、北朝鮮で金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記を称える替え歌として歌われている。朝鮮半島情勢を伝えるオンラインニュースサイト「デイリーNK(Daily NK)」が報じた。

 替え歌の基となった曲は、韓国の人気女性歌手、崔辰煕(チェ・ジニ、Choi Jin-Hee)さんの「愛の迷路」。金総書記のお気に入りの曲といわれており、崔辰煕さんも南北関係が雪解けムードにあった1999年と2002年に北朝鮮の招待を受け、平壌(Pyongyang)でコンサートを行っている。

 デイリーNKがウェブ上に掲載した動画では、平壌にあるレストラン、牡丹(Moran)で白シャツ姿のウエートレスが、ギターを弾きながら「愛の迷路」のメロディーにのせて金総書記を称える歌を歌う様子を映している。

 その歌詞は「朝日が昇る白頭山よ。われらが将軍様の姿は永遠に輝く。わたしの希望、わたしの未来への力よ」といった内容だ。

 デイリーNKは、他国から孤立主義をとる北朝鮮でさえも、アジアを席巻(せっけん)する「韓流」の波からは逃れられないようだと伝えている。(c)AFP

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