【7月16日 AFP】アルゼンチンで15日、中南米で初めて同性カップルの結婚が合法化された。

 同姓婚を認める法案はクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Kirchner)大統領の中道左派政権が推進していたもので、上院で15時間に及んだ審議の末、賛成33、反対27、棄権3で可決、成立した。

 法案成立を受け、中国訪問中のフェルナンデス大統領は自国メディアに対し、「マイノリティーの権利を守るための前向きな1歩」と述べた。

 だが、国民の90%がカトリック教徒の同国で、同姓婚の合法化は大きな物議を醸しており、カトリック教会は激しく反発している。教会は法案の是非を国民投票で問うよう政府に要求し、野党議員らから賛同も得たが、実現には至らなかった。(c)AFP/Indalecio Alvarez