【7月8日 AFP】米カリフォルニア(California)州がマリフアナを合法化した場合、価格は80%下落し、消費量は倍増する――。同州で娯楽用マリフアナの合法化を求める2つの法案が提出されていることにかんがみ、米シンクタンクのランド研究所(RAND Corporation)が行ったシミュレーション調査の結果が7日公表された。

 調査によると、高品質のマリフアナの1オンスあたりの小売価格は、非課税の場合、合法化後は現在の約375ドル(約3万3000円)から38ドル(約3400円)まで下がる可能性がある。

 反対に消費量は、1オンスあたり50ドル(約4400円)の高税率が課され、脱税率が中程度の25%と仮定しても、50~100%もしくはそれ以上に増加する可能性がある。 

■税収増めぐり知事選の争点に

 同州では14年前から医療用マリフアナが合法化されているが、11月の知事選では娯楽用マリフアナも合法化するかが争点の1つとなる。

 合法化の支持者らは、同州が出口のない予算危機にあえぐなか、多額の税金が棚ぼたで転がり込んでくるという点を強調する。消費税の税収が15億ドル(約1320億円)増えるばかりか、法執行や受刑者にかかる費用が10億ドル(約880億円)節約され、マリフアナ関連産業のもうけも大きくなると予想されるという。(c)AFP

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