【7月1日 AFP】前月30日、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)を見下ろす巨大キリスト像の修復工事が終わり、一般公開が再開された。

 コルコバード(Corcovado)の丘の頂上からリオ市内を見下ろす高さ38メートルのキリスト像は、同市のみならずブラジルを象徴する存在。年間200万人もの観光客が訪れ、その人気はもう1つのリオの観光名所である岩山ポン・ジ・アスーカル(シュガーローフ・マウンテン)をはるかにしのぐ。

 だが、1931年にフランス人彫刻家ポール・ランドウスキ(Paul Landowski)氏によって建てられたキリスト像は近年、表面がひび割れたり欠けるなど、雨風などによる損傷が目立っていた。このため、約700万レアル(約3億4000万円)を投じて「化粧直し」を行っていた。

 修復工事では新たな照明システムも施された。2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)開催中は、ブラジル代表チームの勝利を願って、キリスト像は国旗と同色の緑と黄色にライトアップされている。(c)AFP