【6月22日 AFP】資産家の飼い主から300万ドル(約2億7000万円)の信託資金を遺産として残されたチワワのコンチータ(Conchita)。この遺産をめぐって、飼い主の1人息子が訴訟を起こした。

 遺産を残したのは、米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)に住んでいた、故ゲイル・ポスナー(Gail Posner)さん。ポスナーさんは、愛犬であるコンチータに300万ドルの信託資金を残しただけではなく、ペットたちが死ぬまで面倒見てもらうための費用として、スタッフたちに2700万ドル(約25億円)の資金を残したという。

 これに対し、疎遠になっていたものの1人息子である、ブレット・カー(Bret Carr)さんは、100万ドル(約9000万円)しか相続できなかった。カーさんは地元裁判所に対し、亡くなった母親はスタッフに操られて金を手放したと訴えた。裁判所はカーさんの主張通りなのか、それともポスナーさんの希望なのか、審理を行っている。

 カーさんは地元紙マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)に対し、「極限の影響下に置かれていなければ、こんな判断をするはずがない」とした上で、スタッフが「被害妄想を悪化させ、妄想の世界への傾向を強めた」と主張した。

 ポスナーさんは生前、コンチータにダイアモンドのネックレスを着けるなどしていた。(c)AFP