【6月20日 AFP】2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で話題になっている南アフリカの民族楽器「ブブゼラ」だが、21日からテニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)が始まる英国のテニス競技場、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club)は、ブブゼラの使用を一切禁止すると発表した。

 ラッパに似た楽器、ブブゼラからは単調で長く引きずるような大きな音が出るが、観客がいっせいに吹くと大音響になる。同クラブは、テニスの試合中にブブゼラが鳴らされると、選手の気が散ったり、審判の声が聞こえなくなったりして試合が壊れかねないと禁止を決定した。

 ウィンブルドンにはW杯などサッカーの国際試合の際にパブリック・ビューイングができる巨大モニターがあるが、テニス大会が開かれているときにはパブリック・ビューイングは開催されない。

 競技場の広報担当者は「(ブブゼラは)選手や観客の気をそらす騒音。禁止についてはファンにも理解してもらえるだろう。W杯の最新情報を得たいという気持ちは分かるが、ウィンブルドンの大型スクリーンで見なくても、ほかにいくらでも方法はあるはずだ」と語った。(c)AFP