【6月9日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の読者たちの頭を最も悩ませている単語は何だろうか。

 同紙は8日、電子版「NYTimes.com」サイトに組み込まれているアメリカンヘリテージ(American Heritage)英英辞典で調べられた回数が多かった単語の上位50語を発表した。

 読者が意味を調べる回数が最も多かった単語は「不完全」や「未完成」を意味する「inchoate」だった。2010年1月1日から5月26日までの間、「inchoate」は13本の記事と7本の論説に登場し、辞書機能で8172回も意味を検索されていた。

 「inchoate」に続いて、2位から5位までは「profligacy(不品行、浪費などの意)」、「sui generis(独特なの意)」、「austerity(耐乏、質素などの意)」、「profligate(profligacyの形容詞形)」と続く。

 6位に入った「baldenfreude」は、ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニストが他人の不幸を喜ぶという意味の「schadenfreude」と、はげ頭を意味する「bald」を組み合わせて造った造語だったため、大いに読者を困らせたようだ。

 ニューヨーク・タイムズ紙のフィリップ・コーベット(Philip Corbett)編集次長は自身のブログ「After Deadline」のなかで、検索回数が多い単語は、紙面に登場する頻度が高いということだと指摘する。だが、記者はその記事に最もふさわしい単語を選んでいるのであり、 読者が意味を知らないからといって、易しい単語に置き換える必要はないとの見解を示している。(c)AFP

【参考】NYTimes.com の辞書機能で調べられた回数が多かった単語トップ50(英語、PDFファイル)