【6月6日 AFP】イタリアのローマ(Roma)にゴミで作ったホテルがオープンした。

 ゴミ問題への意識を高めてもらおうとドイツ人アーティスト、HAシュルト(HA Schult)さんが作ったもの。民家の半分ほどの大きさで客室が3部屋、浴室が2つある。壁には欧州各地のビーチで集めたゴミがすき間無くはり付けられている。

「現在はゴミの時代です。人類はゴミを作り、いずれ人類もゴミになるでしょう。このホテルはそんな状況を反映しているのです。世界のどの国で出たゴミでも海では1つになります。ゴミ問題は地球的な課題なのです」(シュルトさん)

 このホテルは6月3日から7日まで営業する。デンマークのスーパーモデル、ヘレナ・クリステンセン(Helena Christensen)さんも、ゴミ問題への意識を高めるため宿泊した。

 シュルトさんの代表作はゴミで作った人間の像1000点を並べる「トラッシュピープル(Trash People)」というインスタレーション作品。米ニューヨーク(New York)のブルックリン橋(Brooklyn Bridge)や、エジプト・ギザ(Giza)のピラミッド、ロシア・モスクワ(Moscow)の赤の広場(Red Sqare)、中国の万里の長城(Great Wall)など、世界各地で展示された。(c)AFP

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