【5月17日 AFP】マレーシアのクランタン州(Kelantan)は16日、公道で違法レースを繰り広げ社会問題化している暴走族を一掃するため、1000万リンギ(約2億8000万円)を投じてサーキットを建設する計画を発表した。

「マット・レンピット」の名で知られている暴走族は、改造して馬力を高めたバイクや自動車を乗り回し、市街地や郊外の一般道で夜中に違法レースを行っては事故を起こして人々を恐れさせている。対策もたいして効果がなく、当局は常習犯へのむち打ち刑、免許停止、車両押収など、罰則の強化に踏み切っていた。

 クランタン州のニック・アブドゥル・アジズ・ニック・マット(Nik Abdul Aziz Nik Mat)州首相は国営メディアに対し、サーキットを建設すれば違法レーサーを一般道から閉め出すだけでなく、暴走族関連の社会問題の解消も可能になると語っている。(c)AFP