「腰パン禁止令」は人権侵害、英裁判所
このニュースをシェア
【5月6日 AFP】英国で18歳の少年に「腰パン」を禁じた当局の命令に対し、裁判所が人権侵害との判断を下し、命令は撤回された。
エリス・ドラモンド(Ellis Drummond)君(18)は前月、クラスBに分類されるドラッグの所持と窃盗で有罪となったことから、英公訴局(Crown Prosecution Service、CPS)から「反社会的行動禁止命令(Anti-Social Behaviour Order、ASBO)」を受けた。
ところが、禁止行為の中には「周囲の人間から下着が見えるほど低い位置までズボンのウエスト部分を下げてはかないこと」という項目が含まれていた。また、フード付き上着のフードをかぶって着ることも禁じられていたことから、ドラモンド君は「洋服の着方を変えさせようっていうつもりなのか」と憤っていた。
ロンドン北部ベッドフォード(Bedford)治安判事裁判所のニコラス・リースミス(Nicholas Leigh-Smith)判事は4日、「命令の一部は人権法に違反する内容で驚きだ」と述べ、CPSは命令を撤回。ドラモンド君は代わりに、脅迫的な行為の禁止と、ベッドフォード・カレッジ(Bedford College)への立ち入りおよび学内で金銭物品の施しを求める行為の禁止を命じられた。(c)AFP
【関連記事】米アトランタ市で、「ズボンのズリ下げ」ファッションが禁止に?
エリス・ドラモンド(Ellis Drummond)君(18)は前月、クラスBに分類されるドラッグの所持と窃盗で有罪となったことから、英公訴局(Crown Prosecution Service、CPS)から「反社会的行動禁止命令(Anti-Social Behaviour Order、ASBO)」を受けた。
ところが、禁止行為の中には「周囲の人間から下着が見えるほど低い位置までズボンのウエスト部分を下げてはかないこと」という項目が含まれていた。また、フード付き上着のフードをかぶって着ることも禁じられていたことから、ドラモンド君は「洋服の着方を変えさせようっていうつもりなのか」と憤っていた。
ロンドン北部ベッドフォード(Bedford)治安判事裁判所のニコラス・リースミス(Nicholas Leigh-Smith)判事は4日、「命令の一部は人権法に違反する内容で驚きだ」と述べ、CPSは命令を撤回。ドラモンド君は代わりに、脅迫的な行為の禁止と、ベッドフォード・カレッジ(Bedford College)への立ち入りおよび学内で金銭物品の施しを求める行為の禁止を命じられた。(c)AFP
【関連記事】米アトランタ市で、「ズボンのズリ下げ」ファッションが禁止に?