【5月3日 AFP】「ピーターラビット」の故郷として観光客に人気の英国・湖水地方(Lake District)で、日本人観光客を対象とした寄付金制度がこのほど開始される。2日、保護基金「ネイチャー・レークランド(Nurture Lakeland)」が明らかにした。

 湖水地方では数年前から、多数の観光客が訪れることによって傷つけられる環境の保護を目的とした寄付金制度を設けているが、特定の国籍をターゲットにしたものは初めてとみられる。

 寄付金の額は5ポンド(約720円)で、ツアー会社が徴収する。寄付した人にはピーターラビットのバッジが贈られるという。

 地元の「英国湖水地方ジャパンフォーラム(Lake District Japan Forum)」と共同で新しい寄付金制度を企画したネイチャー・レークランドがウェブサイトで発表したところによると、寄付金はウィンダミア湖(Lake Windermere)周辺の自然保護・環境整備などに使用する方針。

 自然が美しい湖水地方は、『ピーターラビットのおはなし(The Tales of Peter Rabbit)』の著者ビアトリクス・ポター(Beatrix Potter)ゆかりの地で、物語の舞台となったヒルトップ農場(Hill Top Farm)やユーツリー農場(Yew Tree Farm)は日本人観光客に人気のスポットだ。湖水地方を訪れる日本人観光客は毎年数万人に上る。(c)AFP