【4月9日 AFP】世界最高峰エベレスト(Everest)の標高をめぐって長年対立してきた中国とネパールが今週、互いに主張する数値の根拠を認め合った。ネパール統計当局が日刊紙カトマンズ・ポスト(Kathmandu Post)に語った。

 中国とネパールの国境に位置するエベレストの標高については諸説がある。一般的に認識されているのはネパールの主張する8848メートルで、1955年にインドの調査隊が測定したもの。これに対し中国側は8844.43メートルを主張しており、4メートル近い差がある。 

■「山頂の雪」で解決

 両国当局者は今週、ネパールのカトマンズ(Kathmandu)で会合を行い、ネパール側が主張する8848メートルは山頂に積もった冠雪も含めた高さで、一方の中国側が主張する8844.43メートルは冠雪を除いた岩山の高さだということで、互いの見解が一致したという。

 エベレストの標高についてはほかに、米国が99年にGPS(衛星利用測位システム)技術を使って測定し、全米地理学協会(US National Geographic Society)が採用している8850メートルという説もあるが、ネパールは公式には受け入れていない。(c)AFP