【3月24日 AFP】モスクワ(Moscow)のロシア経済学院(New Economic School)は23日、低価格で強いアルコール飲料を大量に消費することがロシア人の低寿命の最大の要因であるとする調査報告書を発表した。

 報告書によると、平均的なロシア人1人あたりの年間アルコール消費量15~18リットルは、欧州の一部の国々における数字を下回っているが、ロシアはウォッカに偏っており、強いアルコール飲料が大部分を占めている点がほかの国々とは違うところだという。

 そして、強いアルコール飲料の大量消費は、平均して寿命を9~10年縮めており、ロシア人の死亡率が高いことの主な原因となっているという。
 
 2008年の政府の公式データによると、ロシア人男性の平均寿命は61.8年となっている。

 調査に携わった専門家らは、対策として、ウォッカの価格を引き上げることを当局に提案している。「短期的には、ウォッカからワインやビールに切り替えることも有効だろう」と指摘する専門家もいる。(c)AFP