【3月22日 AFP】特定のクラブの生まれながらのサポーターを自負するサッカーファンは少なくないが、ドイツ・ブンデスリーガ1部のクラブチーム、ハノーバー96(Hanover 96)の場合は、これを地で行く。地元の産院の分娩室を緑と黒と白の「ハノーバー」カラーで埋め尽くしたのだ。 

 クラブ側が前週発表したところによると、産院の協力で数か月前に実現したこの分娩室で産声を上げた「生まれながらのハノーバー96サポーター」は、すでに10人。あと1人生まれればサッカーチームが1チーム構成できるという。

「クラブ仕様」の分娩室は、熱狂的なハノーバー96サポーターである同院の助産師2人の発案だという。この分娩室で2日に男児を出産した女性は、「この子には生まれた瞬間に『ハノーバー96』ウイルスが注入されたのよ」と新サービスを絶賛した。

「子どもたちが応援すべきクラブをいち早く認識できるプロジェクトだ」と同クラブのマーティン・キント(Martin Kind)会長。ちなみに、「キント」はドイツ語で「子ども」を意味する。(c)AFP