【3月18日 AFP】国連ハビタット(UN Human Settlements ProgrammeUN-Habitat)が18日に発表した報告書によると、中国やインドなどでの取り組みが実を結び、2000年からの10年間で約2億2700万人がスラムでの生活から抜け出した。一方、人口増加や地方から都市部への人口流入などにより、住宅改善は停滞しているという。

 ただ、同期間でのスラム人口の絶対数は7億7670万人から8億2760万人に増加した。増加の内訳は、半分は既存スラムの人口増加、4分の1は地方から都市部への人口流入、4分の1は都市周辺の住宅が都市部の拡張にのみ込まれたことによるものだった。

 国連ハビタットは「抜本的な措置をとらなければ、世界のスラム人口は毎年600万人ずつ増加し、2020年には8億8900万人に達するだろう」と警告している。(c)AFP