【2月27日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領は26日、大統領時代の側近らとの朝食会に出席し、「静かな生活を送りたい」との心境を明かした。出席者の1人がAFPに明らかにした。

 ブッシュ前大統領は「テレビに出演したいとは思わない。現政権に指図する政界引退者のパネリストにはなりたくない。静かに暮らしたいと思っている」と語り、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領にとって「目の上のたんこぶ」になるつもりはないことを示唆した。

 さらに、「ある元大統領にわたしの人生を惨めにされたことは不愉快だった」と、テロ容疑者への拷問をブッシュ政権が容認したと2007年に指摘して、ホワイトハウスの強い反発を招いたジミー・カーター(Jimmy Carter)元大統領を指して語った。

 ディック・チェイニー(Dick Cheney)前副大統領が退任後も前政権の安全保障政策の正しさを主張していることについては、「チェイニーがいてくれてよかった」と感謝の気持ちを語った。また、自らの政権が行った国内政策についても称賛した。

 朝食会はマスコミに非公開だったが、米政治専門サイト「ポリティコ(Politico)」が最初に報じた。(c)AFP