【2月17日 AFP】(写真追加)韓国で21年前に生まれた四つ子たちが、母親と病院の院長が出産時に交わした約束どおり、生まれた病院で看護師研修生になった。病院関係者が17日語った。

 1989年1月、ソウル(Seoul)西部の仁川(Incheon)にある嘉泉医科大学キル病院(Gacheon University Gil Hospital)で、四つ子の女の子たちは生まれた。韓国では2例目の四つ子だった。

 今週、4人は21年ぶりにキル病院を訪問し、看護師研修生として勤務を開始したという。

■院長と母親の21年前の約束

 当時、出産を控えた母親は、ほかの病院をたらい回しにされていた。

 キル病院はこの女性を受け入れ、女性は帝王切開で無事出産に成功した。さらに院長は、出産費用を免除するとともに四つ子の大学進学費用を負担すること、そして、将来子どもたちが国家試験に合格すれば看護師として雇用することを約束したという。

 生計は苦しかったが、四つ子たちは前週、国家試験に見事全員合格した。

 院長は、17日付の韓国紙・中央日報(JoongAng Daily)で「四つ子を全員育てた母親を称えたい。世界でも非常に珍しいことだし、こんなに大切に育てられた」と述べ、フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)のような偉大な看護師を目指して欲しいと語った。(c)AFP