【1月24日 AFP】シチリアの州都パレルモ(Palermo)で、マフィアのみかじめ料要求を断った商店を掲載した観光マップが、ドイツ人観光客向けに誕生した。イタリア・ローマ(Rome)のドイツ大使館が21日、発表した。

 在ローマ・ドイツ大使館の声明によれば、「観光マップ『アディオピッゾ(Addiopizzo、みかじめ料にさようなら)』は、みかじめ料支払いを拒否すると宣言したパレルモ市内のすべての店舗を掲載している」という。

 シチリア・マフィア「コーサ・ノストラ(Cosa Nostra)」は、パレルモを中心にシチリア島内の多数の企業からみかじめ料を得ている。

 ドイツのミヒャエル・シュタイナー(Michael Steiner)大使は、「シチリア島で最も多い観光客は人数的にも出費額でもドイツ人」と、ドイツ語版観光マップを作成した理由を説明した。

 ドイツ大使館によると、このマップの最初の発行部数は1万枚。ドイツの観光会社から入手できる。(c)AFP