【1月23日 AFP】北京五輪開会式で歌を披露した少女が「口パク」だったことで波紋が広がったことから、中国政府は前年、プロ歌手によるコンサートでの「口パク」を禁止したが、この規制の罰則が初めてスター歌手2人に適用された。

 国営北京新聞(Beijing News)によると、歌手のYin YoucanFang Ziyuanは前年9月に四川(Sichuan)省で行ったコンサートで録音された歌声を使い、2人で計8万元(約100万円)の罰金を科された。
 
「口パク禁止令」は前年8月、文化省が公布したもので、違反すると「公衆に対する偽りの行為」として歌手に罰金が科せられる。

 北京五輪での口パク演技に対し非難が起こった際、北京五輪組織委員会(Beijing Olympic Organizing Committee)は、世界に中継される開会式で歌を担当した少女の外見がテレビ映えしなかったからだと弁解した。(c)AFP

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