【1月23日 AFP】今月2日に中国南東部福建(Fujian)省で行われたアモイ国際マラソン(Xiamen International Marathon)で、大学入学に有利となる上位を獲得するため、100位までのうち少なくとも30人が不正行為をはたらき、失格となったことが分かった。同省スポーツ当局が22日明らかにした。

 マラソン大会で好タイムを記録すると、 「高考(gaokao)」と呼ばれる全国大学統一入試でポイントが加算される。これを目的に、複数の参加者がレース中に公共交通機関を利用したり、自分より好タイムの選手を買収してタイムを交換したりといった不正行為をはたらいた。当局がレース後に写真やビデオを検証して発覚したのだという。

 大会には5万人以上が参加したが、審判はわずか約200人だった。主催者は今回のような事態の再発を防ぐため、次回は監視を強化するとしている。

 中国で倍率の高い大学入試に合格することは、当人のみならず両親にとっても極めて長き道。入試で高得点を獲得するため、あらゆるハイテク技術を使ったカンニングが行われており、前年は40人が身柄を拘束された。北部山西(Shanxi)省では、試験中に正解を受信できる装置を受験生に売ったとして6人が逮捕された。うち1人は教師だった。(c)AFP