【1月21日 AFP】韓国で出産率低下への対策を進めている保健福祉家族省は20日、職員の帰宅を早め子づくりに励んでもらおうと、毎月第3水曜は午後7時半に職場の照明を消すことにしたと発表した。ただし、緊急の仕事がある職員は免除されるという。

 このプロジェクトの責任者はAFPに対し、「早く帰宅することと子どもがたくさん生まれることとは直接的な関係はないかもしれないが、完全に無関係とは言い切れないはずだ」と語った。

 韓国では高齢化が進む一方で、出生率の低下が問題になっている。韓国の合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子供の数の推定値)は、2008年には世界最低水準の1.19となり、今後10年以内に人口が減少に転じることが懸念されている。

 同省の既婚職員の子どもの数は平均1.63人と全公務員の平均値1.82を下回る状況にあり、同省はこの数字を2.0まで上げたいとしている。(c)AFP