【1月12日 AFP】第2次世界大戦(World War II)で航行中に魚雷攻撃を受け、乗船していた268人とともに沈没したオーストラリアの病院船が10日、遠隔操作のカメラによって66年ぶりにその姿をとらえられた。

 オーストラリアのセントー(Centaur)号は、1943年5月14日に消息を絶ったが、前月行われたハイテク捜索で、深さ2059メートルの深海で見つかった。

 10日にはカメラを搭載した遠隔操作の潜水艇による調査が実施され、ケンタウルス号の船体の両側に描かれた巨大な赤十字の印が撮影された。また、オーストラリアの第47病院船を示す数字「47」も船体両側で見つかった。

 オーストラリア当局は、ケンタウルス号が旧日本軍の潜水艦に警告なく撃沈されたと主張しているが、日本側は、同船沈没当時の状況は不明確な点が多いと述べる。(c)AFP