英女王のクリスマスメッセージを中断したDJ、番組をクビに
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【12月31日 AFP】英国のラジオ局で、生放送中に流れたエリザベス女王(Queen Elizabeth II)のクリスマスメッセージをラジオDJが中断して音楽を流したところ、ラジオ局に苦情が殺到。このDJは解雇された。
解雇の憂き目にあったのは、コメディアンのトム・ビンズ(Tom Binns)氏。イングランド中部のバーミンガム(Birmingham)のラジオ局BRMBの自身がDJをつとめる番組で25日、クリスマスの伝統となっている女王のメッセージがニュースの予定時刻になっても続いたため、同氏は「つまらん(boring)」と言ってメッセージを中断。80年代の英人気ポップデュオ、ワム!(Wham!)のクリスマスソング「ラスト・クリスマス(Last Christmas)」を流した。
曲が終わるまで、ビンズ氏は「王室は最高の観光資源なんて言われるけど、フランスは王家の人たちをギロチンで処刑したのに、みんなフランスに行きたがるよね」などと、ジョークをしゃべり続けたところ、ラジオ局にはメッセージを中断したことへの抗議が殺到した。
ビンズ氏の釈明によると、同氏は番組内で女王のメッセージが流れることを知らされておらず、番組編成の知識もなかったため、メッセージを途中で切り上げることにした。「つまらん」と言ったのは、その場を冗談で乗り切ろうとしたためだという。
ビンズ氏によると、ある激怒した視聴者からは、抗議メッセージのなかで「(イラクの)バスラ(Basra)送られるべきだ。そこで、路肩爆弾で死んでほしい」とまで言われた。だが、ラジオ局に寄せられた意見のほとんどは、同氏を支持するものだったとビンズ氏は主張する。
しかし、BRMBの親会社のオリオン・メディア・グループ(Orion Media Group)は、問題となったビンズ氏の番組内での発言は「不適切」であり、冗談であるなしに関わらず見逃すことはできないとの見解を示した。
地元紙バーミンガム・ポスト(Birmingham Post)も、「今後、トム(ビンズ氏)がBRMBの番組に登場することはない」との、同局幹部の言葉を伝えている。
女王のクリスマスメッセージは、英国および英連邦(Commonwealth)加盟国で中継され、全世界で数百万人が視聴する伝統的行事となっている。(c)AFP
解雇の憂き目にあったのは、コメディアンのトム・ビンズ(Tom Binns)氏。イングランド中部のバーミンガム(Birmingham)のラジオ局BRMBの自身がDJをつとめる番組で25日、クリスマスの伝統となっている女王のメッセージがニュースの予定時刻になっても続いたため、同氏は「つまらん(boring)」と言ってメッセージを中断。80年代の英人気ポップデュオ、ワム!(Wham!)のクリスマスソング「ラスト・クリスマス(Last Christmas)」を流した。
曲が終わるまで、ビンズ氏は「王室は最高の観光資源なんて言われるけど、フランスは王家の人たちをギロチンで処刑したのに、みんなフランスに行きたがるよね」などと、ジョークをしゃべり続けたところ、ラジオ局にはメッセージを中断したことへの抗議が殺到した。
ビンズ氏の釈明によると、同氏は番組内で女王のメッセージが流れることを知らされておらず、番組編成の知識もなかったため、メッセージを途中で切り上げることにした。「つまらん」と言ったのは、その場を冗談で乗り切ろうとしたためだという。
ビンズ氏によると、ある激怒した視聴者からは、抗議メッセージのなかで「(イラクの)バスラ(Basra)送られるべきだ。そこで、路肩爆弾で死んでほしい」とまで言われた。だが、ラジオ局に寄せられた意見のほとんどは、同氏を支持するものだったとビンズ氏は主張する。
しかし、BRMBの親会社のオリオン・メディア・グループ(Orion Media Group)は、問題となったビンズ氏の番組内での発言は「不適切」であり、冗談であるなしに関わらず見逃すことはできないとの見解を示した。
地元紙バーミンガム・ポスト(Birmingham Post)も、「今後、トム(ビンズ氏)がBRMBの番組に登場することはない」との、同局幹部の言葉を伝えている。
女王のクリスマスメッセージは、英国および英連邦(Commonwealth)加盟国で中継され、全世界で数百万人が視聴する伝統的行事となっている。(c)AFP