贈り物のゾウがとんだお荷物に、タンザニアが贈呈先アイルランドに運送代を請求
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【12月30日 AFP】タンザニアからの贈り物が、思わぬ「重たい」お荷物となった――。アイルランドの公文書館が30日に公開した1980年の機密文書で、当時発生した2国間の意外なトラブルが明らかになった。
公開された文書によると、1980年2月の公式訪問の際、タンザニアのジュリアス・ニエレレ(Julius Nyerere)大統領はパトリック・ヒラリー(Patrick Hillery)アイルランド大統領にゾウの贈呈を約束したのだが、これが数か月後に思わぬトラブルに発展した。
同年9月、タンザニア外務省はアイルランド大使館に、6万6000タンザニア・シリング(約66万円)の航空運送料はアイルランドが持つという話を、「覚えていらっしゃいますでしょうか」と尋ねる1通の書簡を送った。
書簡には「できるだけ早くお支払いいただけると幸いです」と書かれていた。
タンザニア・ダルエスサラーム(Dar Es Salaam)のアイルランド大使館から12月に祖国の外務省に送られたテレックスには、「4000ポンドほど余っていませんか?」と書かれていた。
「どの部署に聞いてもないと言われます。わたしたちはこの重たいベビーを持たされて、にっちもさっちもいかない状態です。いずれにしても支払った方がよさそうです」
ゾウはその後、ヒラリー大統領の官邸にほど近いダブリン動物園(Dublin Zoo)に住居を構えたという。(c)AFP
公開された文書によると、1980年2月の公式訪問の際、タンザニアのジュリアス・ニエレレ(Julius Nyerere)大統領はパトリック・ヒラリー(Patrick Hillery)アイルランド大統領にゾウの贈呈を約束したのだが、これが数か月後に思わぬトラブルに発展した。
同年9月、タンザニア外務省はアイルランド大使館に、6万6000タンザニア・シリング(約66万円)の航空運送料はアイルランドが持つという話を、「覚えていらっしゃいますでしょうか」と尋ねる1通の書簡を送った。
書簡には「できるだけ早くお支払いいただけると幸いです」と書かれていた。
タンザニア・ダルエスサラーム(Dar Es Salaam)のアイルランド大使館から12月に祖国の外務省に送られたテレックスには、「4000ポンドほど余っていませんか?」と書かれていた。
「どの部署に聞いてもないと言われます。わたしたちはこの重たいベビーを持たされて、にっちもさっちもいかない状態です。いずれにしても支払った方がよさそうです」
ゾウはその後、ヒラリー大統領の官邸にほど近いダブリン動物園(Dublin Zoo)に住居を構えたという。(c)AFP