【12月17日 AFP】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞（Rodong Sinmun）が国民の髪型を「指導」しているのは、金正日（キム・ジョンイル、Kim Jong-Il）総書記の発想に基づくものだと、韓国の福祉団体が16日の広報誌で伝えた。

　労働新聞は前月、「きちんとした髪型を保つことは、この国における健全な生活習慣の精神を定着させるうえで非常に重要である」として、男は短髪、女はまとめ髪にするよう論じていた。

　韓国・ソウル（Seoul）を拠点にする人権団体「良い友人（Good Friends）」は、この「指導」は金総書記のアイデアに基づき、国の機関「Central Youth Union Committee」が実施していると伝えている。

　グッド・フレンズは、金総書記がある女性店員の髪型を見て、外国の髪型だと不満をもらしたという同機関高官の発言を掲載。それによると金総書記は、「彼女は本当に朝鮮女性なのか？なぜ彼女はこの国の伝統美を捨て、悪しき海外の資本主義者たちをまねるのか？」と話したという。

　グッド・フレンズの広報誌はさらに、総書記が女性は膝丈より短いスカート、細身のズボン、裾の広がったズボン、及び体の線があらわになる衣類は身につけるべきではないと命じたとも伝えた。平壌（Pyongyang）やその他の都市では、学生や若い女性の髪型に対する取り締まりが行われているという。(c)AFP

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