【12月13日 AFP】南アフリカ・ヨハネスブルク(Johannesburg)北部のミドランド(Midrand)で12日、第59回ミス・ワールド世界大会の本選が行われ、ミス・ジブラルタルのケーン・アルドリノ(Kaiane Aldorino)さんが栄冠に輝いた。ジブラルタルはイベリア半島南端にある、人口3万人たらずの英国の海外領土。

 112人の本選出場者から選ばれたアルドリノさんは人事部の事務職員。アフリカ風の雰囲気の中行われた授賞セレモニーで、紙吹雪がステージに降り注ぐ中、「南アフリカに感謝します。人生で最高の瞬間です」と涙ながらに語った。

 2位はミス・メキシコのペルラ・ベルトラン(Perla Beltran)さん。ミス・南アのタトゥム・ケシュワル(Tatum Keshwar)さんは3位に入った。

 出場者らは本選で、スポーツ、エンターテインメント、そして水着の各部門で競い合った。本選の模様は世界各国に実況中継され、約10億人が視聴したとみられる。
 
 本選出場者の1人、ミス・イングランドのカトリーナ・ホッジ(Katrina Hodge)さんは英陸軍兵士。イラクに従軍した経験もあり、マスコミから「コンバット・バービー」と呼ばれている。1か月にわたるコンテストのため、陸軍から休暇が与えられた。

 地元メディアでは、貧困層への基本的な住民サービスもままならないなか同イベントに約9000万ランド(約10億7000万円)を投じたヨハネスブルク市当局を批判する報道もある。(c)AFP/Sibongile Khumalo