【12月12日 AFP】年末年始休暇を狙ったテレビの広告合戦がたけなわのなか、米議会は11日、放送電波から「うるさいコマーシャル」を追放しようという提案に議論が白熱した。

 民主党のシェルドン・ホワイトハウス(Sheldon Whitehouse)上院議員が提出したもので、法案名は「2009年商業広告音量軽減法(The Commercial Advertisement Loudness Mitigation (CALM) Act of 2009」。テレビ番組の放送中に流れるコマーシャルの音量を、連邦通信委員会(Federal Communications CommissionFCC)に規制させようというものだ。上院ではほかにも同様の別の法案が審議待ちしている。

 しかし通信委員会では、6月にウェブサイトで公開した報告書で、音の大きさの感じ方は主観的なもので人によって異なり、放送局や番組製作者たちは「かなりの裁量を持っている」と指摘し、「音が大きすぎると感じたら、テレビのリモコンを使って調節するのがやはり最も簡単。極端に大きな音のときはミュート・ボタンで音をまったく消してしまうのも便利だ」と述べるにとどまっている。(c)AFP