【12月12日 AFP】マレーシアのナズリ・アジズ(Nazri Aziz)首相府相は9日、評判のよくないマレーシアのトイレ設備よりも、国の観光にとってさらに有害なのはタクシーの運転手たちだと非難した。

 マレーシアのトイレについては、汚いという苦情が少なくない観光客から寄せられるが、今やそれよりもタクシー運転手に関する苦情が多いという。過剰請求から料金の無理な交渉、メーターの不使用から不作法まで内容は多岐にわたる。

 首相府相は「すべてのタクシー運転手が悪いというわけではなく、一部の者たちだけなのだと思うが、それでもすでにマレーシアの悪い評判となってしまっている」と苦言を呈した。

 タクシーに関する苦情は世界のどこでも共通して存在するが、マレーシアでは現在、インターネット上のブログや新聞への投書で大きな話題になっている。

 地元誌「The Expat」が2008年に30か国・200人の観光客を対象に行った調査では、マレーシアのタクシーはサービスの質、運転手の態度、利用しやすさ、プロとしての技量などの点で比較した23か国中最下位に格付けされた。 (c)AFP