【12月11日 AFP】東京・渋谷の「元ギャル」たちが秋田県大潟村で稲作に取り組んでいる農業プロジェクト「ノギャル」が、ファッションの発信地で磨いた自分たちのセンスに合うものをと農作業着を考案した。

 ノギャルは、高齢化や若者の地方離れなどで農家の多くが事業をたたんできた秋田県で稲作を開始、地方再生に一役買っている。

 しかし元「ギャル社長」でモデルの藤田志穂(Shiho Fujita)さん(24)によると、これまでで最大の問題は、着るものがいまいち、なことだった。自分が気に入る農作業着が見当たらず、結局、自分でデザインすることにした。

 20代の女性が着ることを想定し、「かわいい」をコンセプトにデザインした農作業着は、畑で動きやすいようストレッチ・デニムでできたオーバーオール。この年齢層の女性には必須の「ケータイ」電話と、米アップル(Apple)の携帯音楽プレーヤー「iPod」が入るポケットもあるところがポイントだ。
 
 長く伸ばした「ネイル」でも農作業ができるビニール手袋や、都市に住む若者に農業がもっと身近で楽しいものになるような作業具もこれからデザインしたいという。

 ノギャル考案の農作業用オーバーオールは男女兼用。ジーンズ大手のエドウィン(Edwin)製で2月から1着1万3000円で販売される。(c)AFP