今年、最悪の性描写を行った小説は?
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【12月2日 AFP】英文芸誌Literary Reviewは1日、今年の「Bad Sex in Fiction Award(小説における最悪な性描写賞)」を、フランス語で書く米作家ジョナサン・リテル(Jonathan Littell)におくると発表した。
受賞作『The Kindly Ones(優しい人々)』は、第二次大戦が舞台の長編小説で、もともとはフランスで『Les Bienveillantes』とのタイトルで出版され、2006年にフランスの権威ある文学賞・ゴンクール賞(Prix Goncourt)を受賞している。英語版は今年出版された。
「まるで半熟卵の中身をスプーンでかき出すように、わたしの頭の中を空っぽにしていったあの衝撃・・・」という描写が受賞の決め手になった。
最終候補には、フィリップ・ロス(Philip Roth)の『The Humbling』、ポール・セロー(Paul Theroux)の『A Dead Hand』、ロック歌手ニック・ケイブ(Nick Cave)の『The Death of Bunny Munro』が挙げられていた。
Literary Review誌によると、ジョナサン・リテルとフィリップ・ロスはギリシャ神話の要素を加味している。リテルは性器を「ゴルゴンの頭」「静止したキュクロプス」と表現した。ゴルゴンは頭髪がヘビになっている怪物の3姉妹で、キュクロプスは1つ目の巨人だ。
なお、審査員らは、今回の受賞作が「(文学的に)すぐれている部分もある」との講評を付け加えている。受賞作家の多くは同賞をユーモアと受け止め、自ら授賞式に出席する。リテルの場合は代理人が同賞を受け取った。本人のコメントは出ていない。(c)AFP
受賞作『The Kindly Ones(優しい人々)』は、第二次大戦が舞台の長編小説で、もともとはフランスで『Les Bienveillantes』とのタイトルで出版され、2006年にフランスの権威ある文学賞・ゴンクール賞(Prix Goncourt)を受賞している。英語版は今年出版された。
「まるで半熟卵の中身をスプーンでかき出すように、わたしの頭の中を空っぽにしていったあの衝撃・・・」という描写が受賞の決め手になった。
最終候補には、フィリップ・ロス(Philip Roth)の『The Humbling』、ポール・セロー(Paul Theroux)の『A Dead Hand』、ロック歌手ニック・ケイブ(Nick Cave)の『The Death of Bunny Munro』が挙げられていた。
Literary Review誌によると、ジョナサン・リテルとフィリップ・ロスはギリシャ神話の要素を加味している。リテルは性器を「ゴルゴンの頭」「静止したキュクロプス」と表現した。ゴルゴンは頭髪がヘビになっている怪物の3姉妹で、キュクロプスは1つ目の巨人だ。
なお、審査員らは、今回の受賞作が「(文学的に)すぐれている部分もある」との講評を付け加えている。受賞作家の多くは同賞をユーモアと受け止め、自ら授賞式に出席する。リテルの場合は代理人が同賞を受け取った。本人のコメントは出ていない。(c)AFP