【11月25日 AFP】香港(Hong Kong)のキャセイ航空(Cathay Pacific)は25日、同社のエアバス(Airbus)機で原因不明のトイレ詰まりが相次いでいると発表した。ある便では、すべてのトイレが使用できなくなったために予定外の着陸を余儀なくされたという。

 キャセイ航空によれば、トイレ詰まりが起きたのは同社のエアバスA330型機と同A340型。過去11日間で3度のトイレ詰まりを起こした。

 17日には乗客278人を乗せたサウジアラビア・リヤド(Riyadh)発香港行きの便で、離陸直後にトイレ10基のすべてが利用できなくなっていることに乗員が気づき、同機はインド・ムンバイ(Mumbai)に着陸。8時間で着くはずのフライトが、18時間の遅延となった。

 また、9日のイタリア・ローマ(Rome)発香港行きの便と、19日のアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(Dubai)発香港行きの便でトイレ詰まりが発生。いずれも航空機の片側のトイレが使用できなくなっており、離陸前に発見されたため乗客数を240人に制限する措置をとったという。

 トイレ詰まりの原因は依然不明だが、キャセイ航空広報担当者は「清掃の際、排水管からいろんなものが出てきます。タオルや薬のビン、靴下、衣類、子どものぬいぐるみまで」と述べ、乗客にも一部責任がある可能性を示唆した。

 キャセイ航空はエアバス社に問題を相談し、現在は新たな排水管の設置や、トイレの念入りな清掃を実施している。(c)AFP