【11月15日 AFP】ベルギーのブリュッセル(Brussels)のシンボルといえば「小便小僧(Manneken Pis)」の像。「小便」にゆかりが深い同市が13日、必死の努力の末、ついに新たな公衆トイレの開設にこぎつけた。
 
 ブリュッセルでは、ベルギー名物のビールを飲み過ぎた人たちが、そのあとで必要となる「行為」を街中の通りで行い、小便の臭いをいたるところに残していくのが古くからの慣習となっている。毎朝街を歩き始めると立ち上る悪臭に出迎えられることにうんざりしている地元住民たちはここ数年、公衆トイレを設置する必要性を市当局に訴えていた。

 これを受けてこのほど、「小便小僧友好協会」本部の隣に新たな公衆トイレを設置。観光部門を統括する市助役は個人的に「落成式」を行った。今後はさらに市の中心部に男女用公衆トイレ3か所、男性用公衆トイレ14か所が設置される予定だ。また、老朽化で崩れ落ちてしまった7か所の「歴史的」な男性用トイレも改修が進行中。

 今回多くのマスコミの注目を集めたブリュッセルだが、古くからの「悪習」根絶で「悪臭」根絶となるかどうか。(c)AFP