【11月3日 AFP】2001年の9.11米同時多発テロで倒壊した世界貿易センタービル(World Trade CenterWTC)のがれきから回収した鋼材を使った米海軍の揚陸艦「ニューヨーク(USS New York)」が2日、ニューヨーク(New York)港に初めて入港した。

 ニューヨークは、WTC跡地「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」の沖を通る際は、犠牲者を悼み21発の空砲を鳴らした。ハドソン川(Hudson River)沿いには数千人が集まり、同艦の姿を見つめながら同時テロの犠牲となった約3000人に思いを馳せた。

 ニューヨークは全長208メートルで、最大800人の海兵隊員と複数のヘリコプターを乗せることができる。艦首部分には、WTCから回収された鋼材7.5トンが使用されており、不死鳥の後ろにそびえるツインタワーと「決して忘れない(Never Forget)」の言葉をあしらった紋章をもつ。就役は今月7日。(c)AFP/Luis Torres de la Llosa