【10月28日 AFP】世界経済フォーラム(World Economic ForumWEF)は27日、男女平等の度合いを評価した2009年の「男女格差指数」を発表した。トップ10に南アフリカとレソトという2つのアフリカの国がランクインしたことが注目される。

 男女格差指数は、世界134か国の女性の地位を、経済活動への参加状況、教育水準、政治参加、健康の4分野で指数化したもの。南アフリカは昨年の22位から6位へ、レソトは16位から10位へランクを上げた。

 WEFは、南アフリカについては「女性の労働参加と議会への進出、女性閣僚の登用において著しい向上が見られた」、レソトについては「女性の労働参加と男女賃金格差の縮小が大きく貢献した」と評価している。

 なお、上位は今年も北欧諸国が独占した。1位はアイスランド、2位はフィンランド、3位はノルウェー、4位はスウェーデンだった。

 アジアからトップ10にランクインしたのは9位のフィリピンのみ。「教育と健康の分野における男女格差がない」とされた12か国の中の1つに数えられた。アジアで次に評価が高かったのは16位のスリランカで、女性の政治参加ではアジアでもっとも高かった。

 一方、ワースト3はイエメン、チャド、パキスタンだった。(c)AFP