【10月27日 AFP】前年の米大統領選挙で共和党副大統領候補だったサラ・ペイリン(Sarah Palin)前アラスカ(Alaska)州知事の回顧録の発売日に、「パロディー版」の回顧録も同時発売されることが決まった。「パロディー版」回顧録の出版社ORブックス(OR books)が26日、発表した。

 正式な回顧録の題名は「Going Rogue: An American Life(ならず者で生きる:アメリカ流人生)」。対してパロディー版は「Going Rouge: An American Nightmare(ならず者で生きる:アメリカの悪夢)」。表紙の写真やタイトル、サブタイトルの文字の見た目もほとんど一緒で、ともに11月17日に発売される。

 ORブックスのウェブサイトによれば、この偽の回顧録は、「アラスカ州ワシラ(Wasilla)で生まれたペイリン氏のとっぴな出生や、共和党の有能な指導者としてのあざやかな出世、そしてペイリン氏が米政界に居座り続けることによる悪夢のような未来」について描かれているという。

 2008年米大統領選に登場したペイリン氏は、むらのあるパフォーマンスで、国際問題に関して無知ぶりを露呈し冷笑を買ったことで注目された。しかし、ペイリン氏は、その庶民的なスタイルや保守色の強い価値観により、急速に拡大しているバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に反対する動きの中で有力な指導者の座を獲得している。(c)AFP