【10月15日 AFP】ナチス(Nazi)ドイツのアウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所にある火葬場跡の保守作業中に、ユダヤ人を中心とする収容者らの遺体を載せて焼いていたとみられる棚の破片を発見したと、アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館が14日明らかにした。

 ポーランド南部オシフィエンチム(Oswiecim)にある同博物館によると、棚は陶製で、火葬場跡の地面に埋まっていた。発見された破片には、何回も使用され、極度の高温にさらされていた形跡が残っているという。また、1945年1月のソ連赤軍の進攻にともない、敗走するナチス軍が火葬場を破壊した際の傷もついているという。

 発見された棚の破片について、同館は「ホロコーストの恐怖に直接結びついたもの」とコメントしている。

 なお、同館は、このような火葬用の棚をすでに1台収蔵している。(c)AFP