【10月15日 AFP】(一部更新)11歳で誘拐され18年間監禁されていた米カリフォルニア(California)州のジェイシー・リー・ドゥガード(Jaycee Lee Dugard)さん(29)の近影が初めて公開され、16日発売予定の米ピープル(People)誌の表紙を飾る。

 ジェイシーさんは1991年、フィリップ・ガリドー(Phillip Garrido)被告に誘拐されたが、18年後の今年8月に保護され、世界中のメディアの注目を集めた。

 その後は母親のテリー・プロビン(Terry Probyn)さん(50)、ガリドー被告との間にもうけた2人の娘エンジェル(Angel)さん(15)、スターリット(Starlit)さん(11)と静かに暮らしている。

■当時の面影はそのまま

 ピープル誌の表紙でほほ笑むジェイシーさんの写真の下には、「戻れて本当にうれしい」とのコメントが踊っている。

 金髪は栗色に変わったが、そのほほえみと青い瞳には、11歳だった誘拐当時の捜索用写真の面影が強く残っている。

 写真とともに掲載される記事では、ジェイシーさんが乗馬や料理を楽しみ、本の執筆も考えていることなどが紹介され、ゆっくりと回復に向かっている様子がうかがえる。ジェイシーさんは記事中で、「家族の元に戻ることができて本当にうれしい」とコメントしている。

■新生活に深く適応

 テリーさんの継母ジョーン・カリー(Joan Curry)さんは「状況を考えると、彼女たちは驚くほど普通の生活を送っている」と明かす。

 一家の広報を担当するエリカ・シャルト(Erika Schulte)氏は米ABCテレビの番組『グッドモーニング・アメリカ(Good Morning America)』で、ジェイシーさんはつらい過去から立ち直りつつあることを世界の人びとに示したいと考え、沈黙を破ったと語った。「彼女は新生活に深く適応している。皆に感謝しており、どんなに幸せで、どんなに今の生活を楽しんでおり、どんなに家に戻れてうれしいかを皆に伝えたがっている」

 また、米CBSテレビのニュース番組『アーリー・ショー(Early Show)』のインタビューでは、家族と再会できたジェイシーさんの喜びを明かした。

「彼女はとにかく輝いている。(ピープル誌の)写真を見たとき、ぞくぞくした。今の彼女の様子を完全に写し出しているし、家族と一緒にいられる喜びや新生活に対する期待を物語っている」「彼女は大人であり、母親であり、姉であると同時に娘だ。そのすべてと共にいることはとにかく驚きだ」「(彼女をめぐる)状況を知らずに部屋に入ったら、普通の家庭とまったく同じに見えるだろう」

■愛される2人の娘たち

 シャルト氏によると、ジェイシーさんの2人の娘も一家にとけこんでいる。「2人が(事件や自らの状況について)どこまで認識しているかは分からないが、とにかくジェイシーの母親であるテリーや妹のシャイナから愛されており、いまの生活を楽しんでいるようだ」

■被告らへの思いは封印、考えるのはいまと未来だけ

 ジェイシーさんがガリドー被告についてどう感じているか話したかとの質問に、シャルト氏は、「彼女たちとは将来のことについてしか話さない。今を楽しむか、将来を楽しみにするかだ」と語った。(c)AFP