【10月14日 AFP】台湾のニュース専門ケーブルテレビTVBSは13日、台湾北部の基隆(Keelung)市で、現金輸送車から落ちた大金入りバッグの謝礼金をめぐって、「われこそは通報者だ」とする200件の電話が地元警察署に殺到したと報じた。

 TVBSによると、ことの発端は基隆市内を走行していた現金輸送車が、総額755万台湾ドル(約2100万円)が入ったバッグを落としたことだという。

 少なくとも1人が輸送車からバッグが落ちたところを目撃し警察に通報したほか、別の1人がバッグを拾って最寄りの警察署に届けたことで、バッグは落下からほどなく無事に回収された。

 この出来事が人びとの間に知れ渡ると、地元の警察署には、最初に警察に通報したのは自分だと主張する200件近い電話が殺到した。

 しかし、台湾の規則では実際に現金を警察に届けた人物だけが謝礼金を受け取ることができる。ちなみに、謝礼金は最大で届けた金額の30%とされている。

 地元警察は、この報道についてコメントを避けている。(c)AFP