ガンジー肖像入り万年筆、販売中止求める訴訟 インド
このニュースをシェア
【10月5日 AFP】インド独立運動の指導者マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)の肖像が彫り込まれた高額万年筆の販売は「独立の父」に対する侮辱だとして、インド人男性がドイツの万年筆メーカー、モンブラン(Montblanc)を相手取り、販売中止を求める訴えを起こした。
この万年筆はガンジー生誕140周年を記念し、前週ムンバイ(Mumbai)でモンブランが発表した限定品で、価格は2万8000ドル(約250万円)。白金とロジウムのプレーティングが施されている。
しかし、4日のインドPTI通信によると、インド南部ケララ(Kerala)州コッタヤム(Kottayam)にある「消費者教育センター」のディジョ・カペン(Dijo Kapen)氏が、モンブランの販売権を差し止めようと署名を集め、同州高裁に提出した。
カペン氏は、物質的富を否定していたガンジーをたたえるものとして、この万年筆は不適切だと主張し、ガンジーの肖像をインド政府の許可なく商業目的で使用することを禁じる法を訴えの根拠にしている。
しかし、ガンジーの実のひ孫である、トゥシャール・ガンジー(Tushar Gandhi)氏はPTI通信に対し、これまでにもガンジーの肖像が商業目的に使われたことはあり、またモンブランは平和運動の象徴としてのガンジーに敬意を払おうとしていると語った。
万年筆は、ガンジーと彼を支持した群衆が1930年、宗主国英国の塩税に抗議して行った「塩の行進」で歩いた241マイルにちなんだ241本の限定発売だ。またモンブランでは、同じくガンジーの肖像入り万年筆の安価版として3000~4000ドル(約27万~36万円)のシリーズも用意している。モンブランでは、トゥシャール・ガンジー氏の慈善基金に寄付も行っている。(c)AFP
この万年筆はガンジー生誕140周年を記念し、前週ムンバイ(Mumbai)でモンブランが発表した限定品で、価格は2万8000ドル(約250万円)。白金とロジウムのプレーティングが施されている。
しかし、4日のインドPTI通信によると、インド南部ケララ(Kerala)州コッタヤム(Kottayam)にある「消費者教育センター」のディジョ・カペン(Dijo Kapen)氏が、モンブランの販売権を差し止めようと署名を集め、同州高裁に提出した。
カペン氏は、物質的富を否定していたガンジーをたたえるものとして、この万年筆は不適切だと主張し、ガンジーの肖像をインド政府の許可なく商業目的で使用することを禁じる法を訴えの根拠にしている。
しかし、ガンジーの実のひ孫である、トゥシャール・ガンジー(Tushar Gandhi)氏はPTI通信に対し、これまでにもガンジーの肖像が商業目的に使われたことはあり、またモンブランは平和運動の象徴としてのガンジーに敬意を払おうとしていると語った。
万年筆は、ガンジーと彼を支持した群衆が1930年、宗主国英国の塩税に抗議して行った「塩の行進」で歩いた241マイルにちなんだ241本の限定発売だ。またモンブランでは、同じくガンジーの肖像入り万年筆の安価版として3000~4000ドル(約27万~36万円)のシリーズも用意している。モンブランでは、トゥシャール・ガンジー氏の慈善基金に寄付も行っている。(c)AFP