【9月23日 AFP】スウェーデンの女性兵士が軍に戦闘用ブラジャーの支給を求めている。関係者らが22日明らかにした。

 徴集兵の組合類似組織、徴集兵評議会(Council of Conscripts)によると、男性兵士には軍用下着が支給されるのに対し、500人ほど存在する同国の女性兵士は自分でスポーツブラを購入しなければならない。軍用ブラジャーというものがないためだ。

 徴集兵評議会によると、市販のスポーツブラは戦闘状況に耐えるようテストされたわけでも難燃性が証明されているわけでもないうえ、フックがすぐに外れるなどの問題もあるという。

 評議会の広報、Paulina Rehbinderさんは男女平等のパイオニア的存在とされる同国にありながら軍は男女平等の意識が欠けていると批判する。「女性兵士は30年以上前から存在しているのに、軍用ブラが支給されたことは一度もない」――ただし、スポーツブラの購入費は支給されているという。

 だが変化は起こりつつある。軍は現在軍用ブラの開発を進めており、今年末か来年にも支給できる見通しだという。スウェーデンは1980年から女性の徴集兵を認めており、来年は800~1000人の女性を徴集する予定。現在スウェーデン軍の4~5%を女性が占めている。(c)AFP