ヘビだらけの公営住宅を州が改築へ、近くに世界的営巣地 カナダ
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【9月20日 AFP】カナダのマニトバ州(Manitoba)政府は、ヘビが大量に出没する同州インウッド(Inwood)にある公営集合住宅の住民らに対し、建物の改築を約束した。
CBCテレビのインタビューに答えた住民らによると、この集合住宅では数年にわたって、ガータースネークが建物に入った亀裂から侵入し、洗濯場やベッドの中、あるときはトースターの中などから出没している。
マニトバ州当局は17日、建物を土台から直し、亀裂を修復して「スネーク・プルーフ」(へび防止)な仕様に改築することを約束した。
実はこの集合住宅のあるインウッドは、世界でも有数のヘビ営巣地で観光地としても有名な「ナルシス・スネーク・デンズ(Narcisse Snake Dens)」からわずか6キロのところにある。
政府のウェブサイトではこの営巣地について「世界のどこよりもひと目で多くのヘビがみられるところ」と宣伝している。年2回、石灰岩の岩盤のなかにある冬眠場所の周辺では、亀裂や割れ目づたいにおびただしい数のガータースネークが集まる。1度目は春で暖かい日が数日続くとすぐ、交尾のためにからみつきながら現れ、夏の間は近くの湿原に分散するが、秋になると再び集まり、冬ごもりの準備をする。(c)AFP