【9月14日 AFP】2008年米大統領選で共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリン(Sarah Palin)前アラスカ州知事が今月、北米以外で初めて行う演説で、メディア取材が閉め出されることになりそうだ。主催者が14日発表した。

 ペイリン氏が演説を予定しているのは、仏クレディ・アグリコル・グループの投資銀行CLSAが23日に香港で主催する「CLSA投資フォーラム(CLSA Investors' Forum)」。

 米大統領選では外交問題での経験のなさと度重なる失言をやゆされたペイリン氏が今回、世界から集まる企業の最高経営責任者や重役、ファンド・マネージャー、金融界の大物ら数百人を前に基調演説を行う。

 このフォーラムは例年、メディア取材が可能だが、CLSAの広報担当者によると、富豪や資産家が集う予定のペイリン氏の講演は非公開で行う。CLSAでは、過去にも基調演説が非公開だったことはあり、これが初めてではないとしている。ペイリン氏の演説の題目は、まだCLSAにも知らされていないという。

 同フォーラムでは過去に、ビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領、アル・ゴア(Al Gore)元米副大統領、アラン・グリーンスパン(Alan Greenspan)前FRB議長などが演説している。(c)AFP