【9月5日 AFP】インドで開かれたチェス大会「コルカタオープン・グランドマスターズ(Kolkata Open Grandmasters)」で、泥酔したフランスのランキング上位選手が試合中に居眠りを始めたため、敗北となった。地元インディアン・エクスプレス(Indian Express)紙が4日、伝えた。

 3日の3回戦中に居眠りをしたのはロシア出身のVladislav Tkachiev選手(35)。大会スタッフは、Tkachiev選手はゲームの続行が不可能であり、ただちに運び出す必要があると判断し、同選手を「時間切れ」で敗北とした。

 大会共同主催者のSoumen Majumder氏は、インディアン・エクスプレス紙に対し、「後味の悪い、残念な出来事だ。大会終了後に会議を開き、この選手に対する処置を検討する」と語った。

 1時間以上の試合で、Tkachiev選手は序盤の15手しか指さなかった。

 インディアン・エクスプレス紙は「Tkachiev選手が居眠りする度に、周囲の選手らが肩をゆすって起こそうとした」と伝え、Tkachiev選手がテーブルに頭を乗せて居眠りする写真を掲載した。

「水を飲ませようとした選手もいた。Tkachiev選手は控室に戻って眠気を覚まそうとしたものの、対戦相手を待たせたまま、結局そのまま眠り始めてしまった」という。(c)AFP