【9月4日 AFP】電力不足に悩むバングラデシュのシェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相は、空調の使用を抑制するため、公務員にスーツとネクタイの着用をやめ半袖のシャツを着るよう命じた。

 同首相が最初に提案したのは前月の閣議でのことだった。閣僚たちに対し、他の職員に模範を示すよう要請した。

 サイード・アブル・ホサイン(Syed Abul Hossain)通信相は「首相は暑い日にはスーツとネクタイをやめてシンプルで飾り気のないシャツを着るようにと言った」と語る。「首相は空調はぜいたく品であり軽装になれば空調の使用を抑えられると指摘した。すでに高官たちはスーツとネクタイを着用していない」

 1982年に定められた公務員の服装規定は今週、ハシナ首相の指示を受けて改訂された。

 経済成長著しいバングラデシュの政府は前月、慢性的な電力不足解消のため60億ドル(約5600億円)規模の発電所の建設計画を発表した。同国経済は過去5年間、年率約6%の成長を続けている。(c)AFP