【9月3日 AFP】動物愛護団体マーシー・フォー・アニマルズ(Mercy For Animals)は2日、雄のヒヨコ数千羽が生きたままシュレッダーにかけられる様子を映した動画を公開し、鶏卵業界で日常的に行われている残酷な処置だと非難した。

 マーシーによるとこの映像は、米アイオワ(Iowa)州スペンサー(Spencer)にあるハイライン・インターナショナル(Hy-Line International)のふ化場を極秘調査した際に撮影したもの。24時間ごとにふ化する雄のヒヨコ約15万匹は、雌のヒヨコと分けられ、シュレッダーにかけられ処分されるという。卵を産まない雄のヒヨコは不要だからだ。

 さらにマーシーは、雌のヒヨコについても、くちばしは割れ、1箱に100匹が詰め込まれた状態で出荷されるなど、何週間にもわたる残虐行為と監禁状態に耐えていると主張した。

 これに対し、ハイライン側は直ちにふ化場全体の調査を開始したと発表した。

 マーシーは米国の食料品チェーンに対し、「警告――雄のヒヨコは生きたまま粉砕されています」とのラベルを卵のパッケージにはって販売するよう呼びかけている。(c)AFP

【参考】動物愛護団体マーシー・フォー・アニマルズのホームページ(問題のビデオが自動再生されます)