【8月3日 AFP】人口増加が大きな問題となっているインドで、グラム・ナビ・アザド(Ghulam Nabi Azad)保健・家族福祉相が出生率を抑える「妙案」を発表し、話題となっている。深夜のテレビを奨励し、夫婦の子作りを防止するというものだ。

 アザド福祉相は前月、「世界人口の日(World Population Day)」の記念イベントで、インド全土への電力普及に関する演説を行った。このなかでアザド氏は、「電気がなければ夜にできることは子作りくらいだ。だが、全ての村に電気がくれば、みな夜遅くまでテレビを楽しみ、その後は寝てしまうだろう。子どもを作る時間はなくなる」と語った。

 この発言がどの程度真剣なのかは定かではないが、増え続ける人口とその抑制策は、インドにとって死活的な問題であることは確かだ。

 1947年の独立以来、インドの人口は、毎年1800万人のペースで増え続け、今や12億人に達しようとしている。このまま人口増加が続くと、2028年には中国を抜いて世界で最も人口が多い国になり、2050年には15億人に達すると見込まれている。(c)AFP/Rupam Jain Nair