【7月26日 AFP】米ソフトウェア大手マイクロソフト(Microsoft)創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は25日、米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェースブック(Facebook)に参加してみたところ、「友達」の希望者が殺到したため利用を中止したことを明らかにした。

 ゲイツ氏は訪問中のインドの首都ニューデリー(New Delhi)で「フェースブックに参加しようとしたが、私の『友達』希望者が1万人もいた」と語った。そのため、どの人が自分の知っている人なのか分からず困り果てて、結局フェースブックの利用をあきらめたという。

 またゲイツ氏は、「携帯電話のテキストメッセージを使うのはあまり得意ではないし、24時間ハイテク人間でいるわけではない」と聴衆に打ち明けた。たくさんの情報を読むが、全部をパソコン上で読むわけではないのだという。さらに、「IT革命は極めて有益なものだが、注意しなければ、こうしたハイテクツールで時間を無駄にしてしまう」と警告した。
 
 マイクロソフト創業者として巨万の富を築いたゲイツ氏は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)を設立し、慈善活動を行っている。その功績に対してインド政府から国際平和賞「インディラ・ガンディー賞(Indira Gandhi Prize for Peace、 Disarmament and Development)」を授与され、この日は授賞式に出席するためニューデリーを訪れていた。

 同財団は特にエイズやポリオを対象としたインドの健康対策や開発計画に約10億ドル(約950億円)の資金を提供している。(c)AFP