【7月23日 AFP】英国の女性たちは、ウルトラスリムな体型より、くびれのあるグラマラスなボディーにあこがれているとする調査結果が、22日公表された。セレブでいうと、ケイト・モス(Kate Moss)よりはケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)になりたいということだ。

 これは、英国のある食品メーカーが2000人の女性を対象に行ったアンケートの結果。自分の体形を「りんご型」あるいは「洋なし型」と答えた人は全体の60%。しかし、10サイズ(日本の9-11号)の服が着られるくらいスリムになりたいと答えた人はわずか10%で、75%もの人が女優のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)やマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)のようなグラマラスな体形になりたいと答えた。 

 英国では肥満が大きな問題になりつつあるが、アンケートの結果からは、広告やファッション業界が長年あおってきたいわゆる「サイズゼロ」文化に疲れた女性たちの間で意識の変化が起きていることがうかがえる。

 ただ、隣国フランスでは、この結果に眉をひそめる女性が多いことだろう。というのも、4月に発表されたある調査によると、痩身手術を受けたことのある女性の割合が欧州一高いのはフランスで、この中で「自分はやせていると思う」と答えた割合はわずかに半分。これに対し、英国、スペイン、ポルトガルでは、「自分はやせていると思う」と答えた人数が実際にやせすぎの人数よりずっと多いという結果が出ている。(c)AFP

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